オフィス鴻

SaaSデジタル戦略

2025年01月30日

最近多くの企業で導入されはじめたDXですが、まだ完全に成功した例は少ないようです。これまでは実際に各社ごとの戦略に適ったERP(企業が持つ人的・物的・金銭的リソース(経営資源)を効率的に配有効活用する考え方)によって会計・人事・生産・物流・販売などの業務分野で自社が持つ情報のを一元的に管理する手法が取り入れられてきました。元々はAmazon社が提供するAWS(Amazon Web Services)を利用して課金型のクラウドコンピューティングを活用したサービスにより膨大なアクセスに対応するために開発されたものを自社流にアレンジしながら、その設計思想や要件定義をしっかりと踏まえることがDX導入への最初のカギになると編集人は考えています。

最終的には様々な機能を使って業務を財務会計にまで一気通貫的に繫げることが大きな目標(ゴール)となりますが、ビジネスサイクルのスピードアップに対してIT・DX・AIを横切巣にしながら適宜活用することで本当に業績が伸びるのか、従業員1人あたりのSaaSコスト、安全性(クローズ型と比較してオープン型は情報漏洩リスクが高い)と言った経営層の疑問は残ります。実際に人財を軸にしたアサインをしている企業では上記システムのレガシー化(短期化)が全体最適を妨げたり、経営環境に併せたアジャイル(機敏に変化に対応すること)と従業員のアカウント管理の面でも常にあるべき姿に向けて改善・進化する必要がありますが当然コストがかかります。

その点では、課題に対するソリューションが自動的にできるようになっても、そこで浮いた作業時間をどのように活用するのか、場合によっては人員削減施策も検討・検証する必要が出てきます。結果論になるかも知れませんが、経営判断に資するデータ・資料等は信頼性の面において恣意的・感情的操作が行われている可能性は否定できません。その点ではDX等に興味のある人材への集中投資が、新たなビジネスモデルを創り出すチャンスとも言えそうです。