公共スペースでの飲食
2024年12月13日
ここ数年、コロナ禍が収束し始めた頃から最寄り駅周辺でアルコール飲料や食品ゴミが散乱しているのを目にすることが多くなりました。偶々最寄り駅が乗換駅であることも関係していそうですが、大抵同じ場所にゴミが捨てられています。昨今の物価高から飲食店を利用しないで安価に済ませるため、仕事帰りにスーパーでアルコール飲料を買って一息つくことはまだ許容できるギリギリの範囲ですが、周囲の生活環境に悪影響を与えるゴミの放置行為は慎んで頂きたいと思います。また、最近ではキャンプ施設・河原等でのBBQでゴミを放置して帰る人、一昔前は海水浴場でも同様のトラブルがあり、使用禁止とした自治体も増加してきました。
確かに賃金上昇の恩恵に与れない人や何らかの事情で帰宅途中に「安上り」で済ませようとすれば、飲食店を利用しないという選択肢もあるでしょう。しかし、一般論として自宅まで我慢が出来ないようであれば一種の常習性・依存性が顕著に表れており、周辺住民にとっては迷惑極まりない行為だとも言えます。編集人の最寄り駅では、恐らく地主・駅員・有志の方が後片付けをしていると思われますが、隣駅では同様の路上飲酒等の行為は目にしたことがありません。そのように考えると、住民の民度が大きく影響しているようにも思えますが、乗換駅での飲酒は地元に比べて後ろめたさが少ないことも関係しているかもしれませんね。
さらに、最近は低アルコール飲料が人気だそうですが、アルコール度数の高いストロング系と呼ばれる酒類の空き缶ポイ捨てが多いのも気になるところです。海外では、公共の場での飲酒が禁止されている自治体も多く、シンガポールでは路上でガムを食べれば罰金が科せられます。日本人特有のおおらかさにも遠因はあるのでしょうが、昨今の研究では「酒は百薬の長」ではなく、アルコール摂取自体が健康を害するとの報告もあります。編集人も適量で楽しく周囲に不快な思いをさせない飲酒は歓迎するタイプですが、自治体条例等で禁止することも必要な時期にあるように思います。