オフィス鴻

損害保険と自転車

2025年01月16日

世界各地で火山の噴火、地震、山火事などの自然災害が増えています。また、交通事故でも自動車の自動制御機能が搭載されたことで、これまでは大きな当該車両側に責任が重くなる判決が多くありましたが、昨年ドライブレコーダーの映像が証拠となり、青信号で走り始めた車両に子供の自転車が信号無視して衝突した事故(車両の破損)に関して画期的ともいえる判決が大阪簡易裁判所で出されました。損害賠償責任を負うことになった自転車側の両親が上告しましたが、決定的な証拠(ドラレコ画像)に基づいた判決ですので恐らく棄却されることになるでしょう。

また、ドラレコのない自転車は道路交通法で車両扱いであることを知らずに、猛スピードで歩行を走行することをしばしば見かけます。編集人は歩行困難のため遠くから走ってくる自転車(特にイヤホンをつけて運転している)を見かけると、壁際に寄って一旦立ち止まり走り去っ行くまでその場で待つようにしています。自転車を運転する本人は気付かないのだと思われますが、何回も自転車に衝突された経験がある編集人にとっては、自動車以上に怖く感じます。昨年、道路交通法が改正され自転車に対する罰則規定が強化されましたが、最近は電動キックボード・電動アシスト自転車など運転免許証が必要ない車両が我が物顔で歩道走行(指定地域は除きます)をしているのを見ると、もっと警察に取り締まり強化をしていただきたいと思っています。

科学の進歩により生活の利便性が高まる一方で、人間性に起因する事故が増えていることに一定の理解はしていますが、最低でも損害保険(任意保険)の加入義務化が必要だと感じます。雨の降っている日に傘をさして自転車に乗っている方もいますし、先般専門医のいる大学病院へ行った際には、高齢者が運転する乗用車が堂々と歩道を走ってきたこと(編集人の真後ろで停止しました)に驚きを隠しせざるを得ませんでした。そのそも車両が走れそうにない歩道に自動車を走らせる行為が危険だと感じない方もいると改めて感じた次第です。