麻酔薬(プロポフォール)
2025年02月03日
公益社団法人日本麻酔学会は、某TV局深夜番組でプロポフォールの不適切使用があったとして、注意喚起をしました。プロポフォールは、全身麻酔の導入や維持、集中治療における人工呼吸中の鎮静等に用いられ、専門医が適切な麻酔深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら投与速度を調節する必要がある薬だと言います。編集人は当該番組を観たことはありませんが、以前には芸能人を誘拐する企画で実際に警察に通報された方がいたそうです。同学会では誤った使い方(いたずら・娯楽等)をすれば呼吸停止や心停止に至ることもあるとして、不適切使用をしないよう呼び掛けています。
また、成分等は異なりますがアメリカ38州で合法化されている大麻ですが、日本では2023年には約6千人が大麻所持により検挙され、そのうち約75%が20歳代以下だったと言います。大麻に含まれる成分は脳に作用して精神症状を引き起こしたり、脳の一部を萎縮させるため認知機能に影響を与えると指摘されていますが、大麻自体は鎮痛効果などから医療用に使用されることが認められていること、自生の大麻草があることなどから安易な気持ちで手を出す若者も少なくないようです。実際に、麻薬の生産地として知られるタイ山岳部では大麻以外にもヘロインや覚せい剤などの違法薬物を生活のために栽培するゴールデントライアングルと呼ばれる地域もあり、タイでは子供が水パイプで吸引するなど社会問題として深刻化しており、一部の菓子類に含まれていたり、大麻ツーリズムに参加する外国人もいるそうです。
編集人もガンの全摘手術後等に一時的にモルヒネという鎮痛作用のある薬を医師の処方で少量使用したことがあります。おそらく脳内で痛みに対する神経伝達機能が一時的に遮断されるだけで、再び痛みが繰り返しても医師から追加処方が許可されずに、ひたすら激痛を我慢したことを覚えています。