オフィス鴻

飲酒ガイドライン

2025年01月02日

厚生労働省では、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るため、国民それぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断に資する「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を作成してHPへ掲載しています。お酒(アルコール)文化は、各国・各地域にその伝統と文化が国民の生活に深く浸透している一方で、不適切な飲酒を継続することは健康障害(肝臓病・ガン・高血圧・認知症など)を引き起こす恐れがあることが最近の研究で明らかになってきており、以前は「百薬の長」とよばれていたものが現在では毒物と同じく飲酒自体を止める方向へと風向きが変わってきました。

一方で、お酒の効用を認める有識者もおり、アルコール健康障害が発生しない程度の量(純アルコール換算で1日20g以内)であれば不適切な飲酒でないとの意見もあります。言い換えれば適量、食事とのバランス、水分補給、休刊日を設ける等で疾患リスクを減らすことが出来る可能性もあることが推奨されており、大学のコンパ等で毎年報道されるアルコール・ハラスメント(急性アルコール中毒等)による悲惨な事故を防ぐことにも繋がっています。編集人も30歳代の頃には1晩で200g以上の純アルコール(お酒)をほぼ毎日飲んでいた時期がありましたが、体調の良くない時は翌日の仕事に差し障ることも経験しました。難病疾患が判明した後は、車の運転(もちろん飲酒運転ではありません)を一切やめただけでなく、1年間単位で純アルコール量が半減するように家族の協力を得ながら努めてきた結果、現在では3~4%程度の低アルコール飲料を週末に1本程度(外食の時は家族のペースに合わせます)飲酒するまでになりました。

厚生労働省の資料でも、年齢・性別・体質等の個人差によってアルコール摂取許容量は異なること、アルコール依存症・生活習慣病リスクの軽減・飲酒後の行動トラブル防止などから個人ごとの適量を知ることの重要性が指摘されています。楽しく飲酒して少しもの足りないくらいが丁度よい酒量でしょうね。