オフィス鴻

飲食店でのアルコール

2025年01月02日

編集人が贔屓にしている飲食店の売り上げ構成の中で、ドリンク類の比率は20~30%、アルコール中心の飲食店では50~80%を占めています。夜営業が主体のレストラン・居酒屋などでは料理以外にドリンクオーダーをしてもらうことを経営の前提にしているため、原価率が低く手間もかからないアルコール類は店舗運営にとって大切な利益源となります。しかし、お客様の中には体質的・宗教上の理由からアルコールが飲めない方もいますので、ソフトドリンクを注文して頂けるようお勧めしてくることでしょう。また、基本的に比較的高級に分類されるヨーロッパ料理系の飲食店では、注文した料理等との相性を見ながら、特段希望がなければ料理と同額程度のワインをソムリエにセレクトしてもらうのが良いと言われています。この料理とドリンクの組み合わせ(マリアージュ)が、その時の食事の印象を大きく左右することも事実です。

飲食店(チェーン店を含みます)の中でもオーナーシェフの店では、様々なこだわりがあります。例えば、他店では手に入らない珍しい食材を使った料理、店内の調度品、食器類、そしてアルコール類にも料理との相性が楽しめる商品を提供するなどが挙げられます。最近はグルメサイトで高評価を得たり、TV番組等で紹介された飲食店に一見のお客様が一気に集中することも多く、メディア等で取りげられることを余り良しとしない飲食店もあります。やはり、気分良く食事をしたいならばそのお店のコンセプトやルールを調べてから伺うこと、良く料理が運ばれてくると何枚も写真を撮っている方を見かけますが、料理・ドリンクはお店が一番良いと考えるタイミングで提供されることを考えれば、最低でもお店のスタッフに一言断わっておくことなど、相応の気遣いをしたいものです。

因みに、「酒屋大賞」という日本酒販売店がその年の最もお薦めする「酒蔵(銘柄ではありません)」を選ぶ試みが始まっていますので、もし日本料理を堪能したければ日本酒のセレクトの参考にするのも良いでしょう。