フードデリバリー事業
2025年01月10日
コロナ禍で様々な議論を巻き起こしたフード・デリバリー事業ですが、最近はほぼ日常生活に戻ってきたこと、配達手数料(商品価格に上乗せする場合もある)の高さ、デリバリー担当者のレベルなど、利用者側の意識も変化してきました。利便性の裏で始められたビジネスモデルであっても、最終的には消費者から信頼を得られることが永続性に繋がると考えています。特に、配送途中で料理を勝手に食べてしまったり、誤って零してしまった料理を元の容器に戻したりする行為などは、ビジネス以前の問題として人間としての倫理観欠如に他なりません。もし、その様な場面に遭遇したとしたならば、編集人なら二度とその事業者に依頼することは無いでしょう。
その対称にあるのが、航空機内でのCAの提供するサービスだと編集人は考えています。配達員もCAも同じサービス業に分類されますが、企業の看板を背負っている自負の違いがサービスや行動に表れていると考えています。偶にCAのサービスに文句を言う利用者がいますが、もしさらにレベルの高いサービスを受けたいのならば、エコノミー席ならビジネスクラス席へ、ビジネスクラス席ならファーストクラス席を経験することで、サービスは有償で成り立っていることを実感できると思います。仮にフードデリバリーの配達料が1万円だとしたら、一般的な料理オーダー(例えば昼食で1~2千円前後)への対価として高いと思う方が殆どでしょう。突き詰めていくと、比較をする段階で前提条件が違う訳ですから当然の帰結であり、その前提条件を変えずに更なるサービスを要求すること自体が理に適っていないと感じます。
CAも感情を持った1人の人格のある人間ですから、諸事情で時にはサービスの順番が前後したり、多少異なることもあるでしょう。編集人がビジネスクラス席で対応して頂いたCAの方々に対して、文句を言う乗客の方は殆ど見たことがありません。金銭が全てとは言いませんが、一種の人格が表れる典型的な事例かも知れませんね。