オフィス鴻

握り寿司の誕生

2025年01月06日

現在の握り寿司の誕生は、奈良時代の「熟れ寿司(ごはんを発酵させて保存させる)」が発祥であると言う説があります。因みに、奈良県には「柿の葉寿司」という似たような食文化が存在します。その後、江戸時代中期には箱寿司・巻き寿司・棒寿司などが誕生して庶民には少しぜいたく品でしたが、その後主に職人さんが夕食前の腹ごしらえとして江戸時代後期に握り寿司としてファスト・フードとして屋台で売られたのが原型だと言われています。そのため、ごはん(「シャリ」は寿司屋の隠語です)はおにぎりに近い大きさがあったと言われており、小腹を満たす屋台は庶民の台所と言った感じだったのでしょう。

最近は、いわゆる昭和から続くような寿司店は後継者不足や食文化の変化などで、街中でもあまり見かけなくなりました。編集人が子供の頃は、何かお祝い事(葬儀の時もありました)があると寿司桶に並べられた握り寿司の中でも、高給なネタ(マグロ・いくらなど)を兄弟で取り合った記憶があります。最近は回転ずしの進化版が続々と誕生して、もはや寿司屋といえないようなデザート類や麺類などが提供されるようになりました。編集人は、回転寿司店には1~2回学生時代にいった程度の記憶しかなく、大抵は一般的な個人経営の寿司屋でその日のレコメント(お薦め)のネタをご飯を小さくして1つずつ頂くようにしています。良く1貫とは1個なのか2個なのかと話題になりますが、好きなネタを数多く食べたい時は板前さんにその旨を伝えると殆どの店では1個ずつ抵抗してくれます。もし、回転寿司をメインにしている方は、一度カウンターに座ってネタケースを見ながら好きなものを注文してみるとその違いが判ると思います。

もし、値段が心配ならば板前さんに「今日の予算は〇〇円まで」と伝えれば、殆どの店(高級店は除きます)で対応してくれるでしょう。もう一つ、これは編集人が飲食系コンサルをしていることから、ドリンクオーダーのオーダー(利益率(額))具合によって、その店の大まかな収益性が判ります。