オフィス鴻

マンション管理会社

2025年05月03日

2020年にマンション敷地の一部である傾斜面が突然崩壊し、1名の尊い命が失われた事故がありました。その中で、マンション住民側が売主・管理会社に損害賠償を求める訴訟を起こし、高裁で和解が成立したそうです。最近は平地や硬い岩盤の上に建てられるマンション向けの用地が減り、行政が崩落危険地域と定めた近隣での大型マンション建設が編集人の居宅の近くでも多く見られるようになりました。また、本来あまり活用されていなかった墓地の隣地や狭小地などにもマンションが建設されています。この裁判には大京グループの管理会社、販売代理店である住友不動産販売が被告に含まれており、最近少なくなってきた感のあるマンション管理会社にとっても大きな意味があると考えています。

また、被害者遺族と管理会社との和解は昨年行われていますが、失われた生命は二度と戻ってこないことは厳然とした事実です。編集人もマンションの最上階に住んでいますが、管理組合がしっかりと機能していることは大変重要だと思っています。当該事故が起きたマンションも事前に傾斜地法面の一部に亀裂が入っていたことを認識していたそうですが、早急な対策を打てなかったのでしょう。最近のマンションでは修繕積立金が不足している物件が多く、続々と値上げが行われていると言います。マンション販売会社が敢えて修繕積立金や管理費を値上げするのは、建設時にいかに完売物件にするかと考え、適切な金額よりかなり低い水準で販売できるようにするためだと思われます。

もう一つ、これは編集人の居住するマンションではありませんが、傾斜地に建設されたマンションの下層階は多くの湿気がこもる場合が多いそうです。そもそも地中の水の流れと保水機能を破壊して建設されるのですから、当然の帰結だと思います。実際に住んでみなければわからないとは言え、地名など(編集人の住んでる地域は「川」という町名です)に水や災害に関わる文字が使われていることが多くあります。そのような点も参考にして優良物件を選びたいものです。