オフィス鴻

高齢者講習の不思議

2025年04月16日

あるTV番組で70歳以上の運転免許所持者による逆走・アクセルの踏み間違い事故を防止するため、指定教習所での講習が2022年度から義務付けられたことに対する報道番組がありました。高齢者ドライバーによる悲惨な事故が防犯カメラやドラレコ等で記録されているケースも多く、所管する警察庁・公安委員会では運転技能検査と言う実車教習・座学・認知症検査などを義務付けています。最近では池袋の元官僚と思われる方(良く上級国民と呼ばれるそうです)が信号のある横断歩道を通行中の親子連れに衝突して死亡させた事故が大きく報じられています。最初の頃は自動車製造メーカー側に何らかの事故原因に繋がる要素があるとして訴訟を起こしていましたが、数年後にやっと自分のミスであることを認め、拘置所内でお亡くなりになったと報じられました。

その番組内では、実車講習で多くの高齢者(編集かも知れません)が普通に免許を取得する際であれば絶対に再試験となるような、脱輪・乗り上げ・接触・信号無視などを起こしていることが報じられています。しかし同講習の合格率は95%を超えているそうで、免許を更新できない方は年間10人程度だとも言われ提案す。当然、加齢により認知能力が下がっていくことは仕方ありませんが、多くの方のインタビューで「自分は運転に自信がある」と回答されていました。この部分が本当であればこんなに悲惨な高齢者ドライバーに起因する事故はもっと減少しても良いはずなのですが、現実は増加していると言います。

良く地方在住者の中には買い物等での足が無いために免許は絶対に必要だと言う方もおられますが、有識者の中でもし自分の親族が高齢者ドライバーに命をうばわれたとしても同じ発言をするのかと疑問を感じてしまいます。最近はライドシェアや乗り合いタクシーなどもありますが、これだけ宅配事業があるのですから行政が補助金を出し、新聞や郵便とコラボしてご自宅に日用品・食品等を届けるといったことも検討される時期にあるようです。