日本の七二侯(小満)
2025年06月02日
編集人も日本の七二侯を調べていて初めて聞いた言葉の1つが「小満」です。昔は農業用カレンダーなどに七二侯が記載されていましたが、最近はカレンダーにもあまり細かいことを書いていないような気がしています。因みに小満とは生命が満ちて生き物が輝く季節を指すそうです。編集人の亡父は東京下町の出身であり、浅草の三社祭などが三日間にわたって行われているようです。江戸っ子が大好きだったお祭りの1つですが、最近は異常気象やコロナ禍など何かと開催が中止されることもあります。また海のレジャーとしての潮干狩りなど、亡父が孫(編集人の子供)を連れて行ってくれた想い出が蘇ります。
さて江戸前と言えば東京湾でとれた魚介類を使う寿司・天婦羅などが有名ですが、最近では漁獲量が減少しているものに車海老があります。編集人の兄弟姉妹は海の幸が好きですが、専ら実家から近い50年以上も通っている天婦羅店では養殖物を使うことが殆どだと言います。養殖物といっても輸送技術の発達(おがくずを入れて生きたまま航空輸送する)で主に九州北部の海で育ったものが多くあります。
編集人は昨年大学病院での入院治療前に熊本市内で車海老料理専門店に行ってきました。天草地方と熊本近海には養殖場があり、お造り・フライなどを妻と堪能してきました。小満の意味にある通り大切な命を頂戴する訳ですから、頭から尾部(しっぽ)まで全て綺麗に食べ尽くしてきました。その他に馬肉・からしレンコンなども注文しましたが、その食べっぷりに帰り際にわざわざお店の大将がお見送りしてくださった想い出があります。