在留中国人の増加
2025年05月29日
編集人は横浜中華街近くのホテルで結婚式を挙げました。その理由は妻と初めて本格的な北京料理を食べたのが横浜中華街であり、その店で親族だけの二次会をしたいと考えていたからです。当時はまだたくさんの昔良き時代の中華料理店がありましたが、最近は世代交代や客層の変化等によりかなり様相が変わってきているのを感じます。占いや土産物店、食べ歩きなど単なる観光スポット化してきたことは残念に思いますが、時代の趨勢と思えば致し方ないでしょう。先述の老舗北京料理店のホールマネージャー(もう30年以上の付き合いになります)も恐らく古希を迎えていることでしょうが、編集人家族が行くといつも挨拶に来てくれて昔話に花を咲かせてくれます。
さて横浜中華街には多くの華僑が暮らしており、その中には日本の永住権を取得した方もいらっしゃいます。この日本永住権を求めて最近は若い世代が美術系大学に進学して高度外国人材として永住するケースが増えていると日本経済新聞の記事にありました。同記事によれば2026年には在留中国人が100万人を超える見込みだそうで、日本各地にリトルチャイナが出来る(現在は横浜・神戸・長崎などが有名)日も近い将来には起こりえるでしょう。実際に日本の大学院を出れば就職先も多く、中国本土で大学を卒業しても就職先が非常に少ない現状を考えれば比較的同胞が多い日本へと多くの中国籍富裕層の方が永住権を求めて移動してくることは想像に難くありません。
一方で日本の難民対策において、例えばクルド民族(埼玉県川口市など)などは経済的状況が異なるとは言え大学院への進学はかなりの少数派でしょう。一見矛盾しているようにも見える日本の在留資格制度ですが、日本人学生の減少を外国籍の方が埋めていく現状には政府も目をつぶっているような状況なのかもしれません。しかし、中国人(華僑)が中国国家のスパイ機関の役割を与えられて来日しているとすれば、更に日中間の外交摩擦は激しさを増すでしょう。日本外交の正念場のように思います。