COFFEE TIME(硫黄島)
2025年06月26日
第二次世界大戦中の激戦地となった小笠原諸島から南方に1,200km離れた硫黄島は日米で映画「硫黄島からの手紙」が製作されましたが、日本領土にもかかわらず民間人の上陸は厳重に管理されています。過去には米ソ冷戦時代に核兵器の貯蔵基地として利用されていたようですが、現在は中国の海洋進出に対応するためのレーダー・通信施設など国防に関わる施設が設置されているようです。日本列島から遠く離れた島嶼部は、最北端の択捉島(北海道、現在はロシアが実効支配)・最東端の南鳥島(東京都)・最南端は沖ノ鳥島(東京都)・最西端は与那国島(沖縄県)など国土地理院の資料によれば約14,000もの島があり殆どが無人島だと言われています。当然上陸禁止の島もあり、交通の便がないところも多くあります。
終戦記念日近くになると硫黄島で戦死した戦没者たちのニュースが流れますが、先述の軍事機密や滑走路下(自衛隊・米軍の共同使用)は調査できないなどの理由で日本人であっても上陸は相当難しいと言われています。ただ政府・行政の不作為と言えどもアメリカ軍占領下にあった時期もあるため、遺骨収集が行えない状況が続いているようです。元々は当時は貴重だった硫黄を生産していた島民が居住していた時期もありますから、何らかの進展があるのはまだ遠い先のことかも知れません。
いずれにしても終戦80年にあたる今年は、平和の継続を記念したいと思います。