時間外労働の善悪
2025年06月12日
企業で働いていると全く生産性と無関係な時間外手当を受給している従業員を見かけることがあります。かつての日本型企業では猛烈な働き方をする従業員が多く、現在でも繁忙期には奮闘している従業員もいます。LWB(ライフワークバランス)やQOL(クォリティオブライフ)が声高に叫ばれる中でなぜ生産性の低い時間外労働をするのかと言えば、自ずと給料(可処分所得)を増やす手段として時間当たり労働量(生産性)を調整していることがその要因として挙げられるでしょう。編集人は最初に勤めた企業で1年半ほどしか時間外労働手当を受給したことは無く、その後は管理職として自分の納得するまで業務をこなすことに没頭していました。
現在のように労働基準法が厳格に運用されていない時代でしたから、ある意味好きなだけ仕事をすることができた貴重な時期だったと思っています。その時には多少生産性は落ちることはあっても後日トラブルに忙殺されるリスクを考えれば、事前準備の重要性に対して時間外労働をしていたことになります。基本的に明日の仕事の80%程度は前日までに準備を済ませておきましたが、中には意地悪な得意先もいて当日になって長々とクレーム(いじわる電話の類)を入れられることもありました。しかしリスク管理の観点で言えばその顧客の我儘な満足度を高めるよりも他に新たな得意先を開拓した方が良いと考えていたため、時間当たりの生産性は確実に高くなっていったように記憶しています。ただ1つだけ間違いなく言えることは年齢を重ねるうちに同じ生産性を維持しながら仕事を進める体力は落ちてくると言う厳然とした事実でしょう。
特に長期的視点に立った仕事をするには面倒さや複雑さと言った要因を加味して計画を立てていく必要があります。その段階で時間外労働が必要と判断すれば良い訳で、予め残業稼ぎを目的とした働き方をしていればいずれ周囲や上司から指摘されるでしょう。もし重要度や優先順位が高い仕事であれば、必要に応じた時間外労働に意味があると考えています。