オフィス鴻

賭博行為の蔓延

2025年06月27日

ある大手芸能事務所に所属する芸人の中に、不倫や金銭トラブルではない新たなネットカジノ(賭博罪)への関与がおおきく報道され急遽救援するなどの対応がとられています。その他にもNPB(日本野球機構;プロ野球球団)の中にも十数名がネットカジノに関与していたことが報道されていますが、なぜか実名報道はされていません。なぜこのような対応差が生まれるのかと考えた時、芸能界の発祥が元々興行主(今でいう反社会的勢力)がからんでいたこととTV局のスポンサーからCM料金が入らなければ経営できないことが関連しているように思います。ここ最近でも大手芸能事務所が相次いで経営悪化により廃業しているのも無関係ではないようです。

ここにはタレントが収益配分等の問題から独立する傾向にあることや、新たな収益源(スパチャ・YouTubeなど)が生まれたこともあるでしょう。つまりメディアの多様化が芸能事務所経営に大きな影響を与えている可能性が否定できない時代になってきているのかも知れません。そしてプロ野球では編集人が子供の頃に「黒い霧事件」という不祥事(野球賭博)があり、複数の選手が永久失格処分とされたほか、2015年頃にも現役プロ野球選手による賭博行為が問題視されています。SNS(インターネット)の普及が賭博行為を身近にしたとの指摘もありますが、結局は法令遵守(コンプライアンス)意識欠如が最大の課題だと考えています。現時点でNPB側から発信されている情報は一部を除き実名報道はされておらず、芸能界でも同じような状況の様子です。

最終的にはNPB・芸能事務所もあくまでも個人に関する件だとして積極的な情報開示には至っておらず、警察の捜査で判明した事実関係を基に後日何らかのペナルティが課されることが想定されます。アメリカ大リーグの大谷翔平選手が「もっと野球に触れる機会を作ろう」と学校にグローブを3個ずつ贈呈しましたが、一方で通訳が賭博・横領していた事実も発覚しています。本当のコンプライアンスとは何なのか考えさせられる出来事です。