オフィス鴻

カツカレー

2025年05月18日

最近のTV番組は製作費の関係なのか、やたらと番宣や〇〇企業とのコラボ的な番組が増えているように感じます。特に食や昭和時代に関する歌番組・コント等を観ることがありますが、懐かしさと同時に当時の心象風景(心の中に描き出された風景や心に浮かんだ像や思考などを指すようです)が浮かんでくることも多くあります。たまに妻と話をするのですが不思議に今から約40年ほど前(昭和60年頃)に首都高速の平和島PA(ただ狭かった感覚しか残っていません)の立ち食い食堂で食した、肉を叩いて伸ばしたようなカツが乗った具がほとんど入っていないカレーを思い出します。値段はうる覚えですが300円台だったと記憶していますが、美味しかったのかは正直覚えていません。

当時は夜中にトラックに乗って生鮮市場に配達する仕事(大学の学業の合間です)をしていましたが、1度目の配達が終わると羽田空港から貨物を引き取る直前に10分ほどの楽しい休憩時間だったと思っていました。最近は食材の品質・価格も上がっておりさすがに数百円でカツカレーを食べられる店は少ないのではないでしょうか。しかし当時はのんびり食事する場所(例えば深夜営業のレストランや牛丼店)はトラックを駐車できないところが殆どで、貴重なPAだったと思います。またデカ盛りメニューを売りにしている飲食店もあり、長距離運行の場合などは敢えて高速道路を利用せずに国道沿いの24時間営業のドライブインで食事とシャワー(有料)を浴びるなどしていました。トラック運転手にとってきちんと食事する時間が決まっているのは近距離輸送の場合などでしょう。編集人も災害による通行止めリスクを避けるため、長距離輸送では大きめのペットボトルとパンを必ず積んでいました。

不思議なものでカツカレーがメニューにあればサラダ(今のようにおしゃれではありません)を追加してオーダーすることが殆どでしたが、どの飲食店でも特有の香りと場所によっては具材が異なることも屡々でなんとなく懐かしさを感じられたものです。