日本の七二侯(冬至)
2025年11月03日
にんじん・だいこん・れんこん・いんげん・うどん・きんかん等に共通しているのは、「寒い冬を乗り切る食べ物」「運盛り(んのつく言葉の食べ物)」といった日本特有の文化があることです。ここには記載していませんが、がぼちゃ(南京)に含まれているビタミン類は風邪の予防に役立つと言われています。また一陽来復という陰陽思想と関連した冬至の時期には、ゆず湯に唱えながら浸かると良いとされています。実際に編集人の子供の頃には、ゆず湯以外にも菖蒲湯(こどもの節句)を銭湯や自宅の浴槽で楽しむことができたことを思い出します。
この頃になると年末年始の準備が始められます。新暦で言えば12月下旬に相当しますので、クリスマスが過ぎると徐々に食材が高くなってきたり、年賀状(最近は急減しているそうです)や年始の挨拶の準備をします。また12月28日には仕事納めを行う企業も多く、職場の整理整頓や業務の引き継ぎや取引先への挨拶回りなどを通じて新しい年への準備を整える大切な時間だと感じられます。しかし業界によってはその時期が掻き入れ時期であり、特に医療・物流・小売・観光に従事する方々は1年で最も繁忙期だといえるのかも知れません。
年末の風物詩に、アメ横(東京上野)での買い物風景があります。最近のアメ横は訪日客が食べ歩きや菓子の大量購入をしている姿が見られるようになってきましたが、この時期になると海産物や年末年始用品が大量に安く売られています。もう1つは小売店(百貨店・スーパーなど)が年末年始の通年営業を止め、特に元日は休業にする企業が増えているように感じます。日本でも時代に応じた変化が起きているのだと思えるようになりました。



