もう1つ給食に対する世代間認識の問題があると考えています。編集人の通っていた小学校では構内に給食室があり、そこで調理されたものが給食として配膳されていました。しかし時代の変遷とともに行政効率化(人件費削減)の流れが加速して、1ヶ所で製造してトラックで各学校に配達するセントラルキッチン方式が広まりました。そこには給食事業者は過剰な価格競争にさらされ「安くて当たり前」といった風潮があることも見逃せません。さらに近年は食材費・人件費・燃料費等が高騰しており、本来ならば給食費の値上げが必要であるにもかかわらず保護者らの理解も得られにくいという構造があり、単なる価格競争で業者を選ぶ傾向が根底にありそうです。