オフィス鴻

仕事の進め方

2025年08月12日

企業内で仕事をしていると、納期がある業務と特段納期が決められていない業務の2つがあることに気付きます。前者はルーチン型業務に後者は企画型業務に多いのですが、その仕事の進め方は似て非なるものであり人事評価に直結するものでもあります。しかし納期が決まっていれば業務の優先順位もおのずと決まり、アウトプット(成果物)に対する評価基準も時間軸や内容・品質で定められていて普通に仕事をしている限りは大きな問題を抱えることは無いと言えます。しかし企画型業務では方向性すら決まっていないことも多く、時間配分や課題の本質を間違えてしまうと時間だけが過ぎていくのです。

編集人の場合は企画部門での業務が大半を占めていたため、経営陣から課題を与えられることもあれば自分で課題と解決策を見つけてレビューすることも多かったものです。実際に部下への指導を含めて大切にしていたことは、スピードと成果物の折り合いをどのようにつけていくのかでした。経営陣と言えどもそれぞれに課題認識の視点・感覚が異なっているのが普通です。そうするとある経営幹部はこう考えるだろうとある程度目星をつけてできるだけ早い段階で意見を求めることが、結果として仕事の質とスピードを速めることになると考えていました。もっと端的に言えばある程度の検討土台をいかに早く準備できるのかと言うことです。

その様に考えると少なくとも週に2~3回は上司と話し合う場を設けてもらえるよう、普段から人間関係や信頼度を良好に保っておくことが効果を発揮します。上司の立場でも100点のドラフトが最初か出でてくるとは考えていないので、ご自身の考え方も反映できチーム力を配分することに注力できます。もう一つは時間をかけても成果に繋がるとは考えずらい点です。そのため編集人は幾つかの論点を箇条書きにしてストーリーを構成するように努めていました。そうすることで簡単に軌道修正できますし、何よりも無駄な時間を費やすことがパフォーマンス向上に繋がらないことを認識できるのです。