オフィス鴻

アゼルバイジャン

2025年08月26日

アゼルバイジャンはカスピ海を東に黒海を西にした中央アジアに位置し、天然ガス・石油などの資源に恵まれている国家です。またアゼルバイジャンの人々は日本人に対して非常に友好的だと言われており、その背景として古くはオスマン帝国時代(1890年)に和歌山沖で座礁したエルトゥールル号乗組員の救助活動にあると言われています。また近年では経済・技術支援や文化交流が盛んで、2018年からは日本人観光客・ビジネスマンへの短期滞在ビザの免除措置が導入されて年間1万人以上が同国を訪問しています。他国民はビザが必要なことを鑑みればこの対応は特筆すべきものとも言えるでしょう。

外務省のHP等によれば元々はソビエト連邦に編入されていましたが、その後1991年になって独立を果たしました。しかし宗教上の問題や近隣諸国との緊張があり国境付近では治安に注意する必要はあるものの、首都バグー等は治安が良く安全な国としても知られています。さらに日本語が英語に次いで第二外国語が指定されるなど、両国の交流が深まっていることが感じられます。その他にも経済面ではアゼルバイジャンの石油資源権益に対して見返りを求めずに日本が資金・技術支援していたことなどが、両国の関係が良好である一因だとされています。先人たちの行動が現在の日本に恩恵をもたらしているのでしょうね。

編集人も体調に問題がなければ、いずれ中央アジア5国(カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギス)を訪問しようと考えています。古くはシルクロード交易路で、現在でもヨーロッパ・アジア・中東地域を結ぶ十字路であり地政学的にも重要な地域です。さらにカスピ海を挟んでアゼルバイジャンが位置しており、まだ命が続くのならば一度は訪れてみたいと考えています。その理由は単に親日国と言う理由だけでなく、日本の先人たちが残してくれた見返りを求めない功績を自身の身体全体で感じてみたい、そして後世に伝えたいとの思いが心のどこかにあるからです。