IQ(知能指数)
2025年09月06日
IQ(Intelligence Quotient;知能指数)とは精神年齢を暦年齢で割り100倍して数値化したもので、論理的思考力を知能テストで検査して算出します。検査によって算出された数値が90~109が平均値とされており、130以上になると極めて優秀とされています。その中でもある特定の分野で先天的な才能を持っている方がギフテッドと呼ばれていることは、以前のブログでご紹介した通りです。そして有名なのはIQランキングで上位の成績をとった人だけが加入できるメンサと呼ばれる組織があり、全世界で10万人が所属していると言われます。ただあくまでも検査結果を基にしているため、絶対性を判断するのは自己責任の範疇です。
さて日本におけるIQ分布は平均を100・標準偏差を15とする正規分布に従うと言われています。統計を学んだ方なら標準偏差の範囲で約70%の人が相当することを理解するのは難しいことではありませんが、そのうち日本人のIQ平均値は112であるものの100以下となる方は概ね半分いるとされています。実際に調査ではIQ70~85の方(境界知能)が2,000万人近くいると判明しています。自治体によっても異なりますがIQが70以下であれば児童相談所又は知的障害者更生相談所において知的障害があると判定された方に療養手帳が交付されることを考えれば端境にある方です。
そのため日常生活における様々な苦労や偏見に晒されている方も多いようです。現在では精神疾患研究や社会的支援が行われるようになりましたが、編集人が幼少期を過ごした昭和時代にはまだまだ解明されていませんでした。また30歳代で人事管掌役員になった時もなかなか業務に適合できない従業員を多く見てきました。その理由を知りたいがために二回目の大学で心理学・哲学・統計学を編集人は学び、7年間かけて卒業したことがあります。その時に感じたことは数字や成績に囚われずに様々な視点から物事を見る習慣が大切だということで、その後の仕事・生活に大きな影響を与えてくれました。