オフィス鴻

EQ(感情知能)

2025年09月07日

EQ(感情知能;Emotinal intelligence Quotient)とは他者の感情を理解する力で、日常生活においては人当たりの良さや粘り強さといった人柄の指標とされています。またこころの知能指数としてIQとは異なりアメリカの心理学者(ピーター・サロイ氏とジョン・メイヤー博士)が提唱したものですが、ビジネスに於ける成功要因の1つとして認知されるようになっています。またIQとの関係性については未だ研究段階とも言われています。ここで重要とされている考え方は遺伝的先天性要素から影響を受けることが少ないことで、対人関係能力(感情のコントロール等)は訓練・学習などによって高めることが出来るというものです。

高いEQを持つ方の特徴は気配り力・胆力・共感力があると言われており、どのような場面でも冷静さを保てる人は周囲に好印象を与えることから無意識の行動・発言等で人間関係を崩すことが少ないそうです。換言すれば他者の気持ちを理解することで、集団の中でもその存在感が認められていく過程が存在することになります。ビジネスシーンではまず相手の話を傾聴することで何らかのヒントを得ることから始まります。編集人も仕事をする上で大切にしていたことは、初対面の段階でいかに相手の考えていることを推測できるかということです。そこから人間性・本音などを見極めて次の段階へとステップアップさせていました。

近年日本人特有の文化・行動規範等が世界から注目を集めているのも、強制されている訳でもないのに寄り添ったりする気持ちの温かさが1つの要因だとも言えるでしょう。日本人の自己主張することは少なく社会的調和する精神は尊いものですが、世界標準と比較すればかなりの少数派であると感じています。だからこそ外部からの日本人観がより特異であり、またその深層に対する研究が進められている所以だと考えています。私たちには普通の行動であっても、EQが高いことは様々な場面で社会性と生活の質を高めることに繋がっているいるのだと思っています。