大食い番組の功罪
2025年08月19日
最近のTV番組やYouTubeで、大食いや激辛関連企画を目にすることが増えました。普通の方には想像を絶するような数kgもの料理を1時間程度で食べる競争であったり世界中の辛子調味料をこれでもかと入れて食べる等は、見ている方にある種の不快感を与え挑戦者の健康を懸念させるほどだと思っています。もちろん番組制作側が視聴率や再生回数によって利益を得るものであることは理解できますが、世界中で7億人を超える方が飢餓状態にある中で本当に今必要なコンテンツなのか疑問に感じます。さらに参加者やチャレンジャーの健康管理は自己責任とは言え、普通に考えれば健康を害する可能性は否定できないでしょう。
さて編集人は難病に加えて今年に入ってから新たな疾患が見つかって以降、食欲不振等により約10kgも体重が減少しました。特に入院時は食事(入院食)を2~3割程度しか摂取することが出来ず、管理栄養士の方から栄養補助食品などに切り替えて頂きました。ただ食事も治療の一環として考えてはいるものの、やはり食事を食べ残すことに対しては相当の罪悪感が伴うことも事実です。最近の病院食は以前に比べて食べやすくなっているため口に合わなくて残す方はだいぶ減ってきた印象を受けますが、街中の飲食店でも食べ残した料理をみていると日本の飽食文化の一端を垣間見たような気がしています。
アメリカでは日本人のフードファイターがホットドッグ早食い競争で優勝するなどしたことがあります。その動画を見たことがありますが、水にホットドッグを手でつぶした上でさらに浸してひたすら流し込んでいる様には違和感を覚えました。そこまでするのかとは思いましたが、これも文化の1つと考えています。その代わりアメリカをはじめとする肉食やファストフード中心の食文化がある地域では、かなり体格のふくよかな方が多いのも事実です。BMIでも日本人が4%、欧米がその10倍程度との調査結果もあり、農耕民族と狩猟民族の違い以外にも日本の「うまみ文化」があることが理由だと思われます。