オフィス鴻

准看護師への感謝

2025年09月04日

厚生労働省の発表では2024年度の准看護師試験合格者数は約12,000人、合格率は98.9%となりました。まず看護師が厚生労働省管轄の国家資格であるのに対して、准看護師は都道府県知事が発行している免許で30万人以上が病院や施設等で働いているとされています。看護師と異なる点は医師または看護師の指示の下で業務にあたるということです。実際に編集人が大学病院で入院・治療している時も多くの准看護師の方が勤務していますし、最近は若い男性や海外から来た方も多く見かけるようになりました。その背景には看護師より試験が容易なことや、その後看護師へのステップアップが出来ることが挙げられます。

一般社団法人日本准看護師連絡協議会のHPに掲載されている准看護師になった方のコメントがあります。その中で編集人が感じたのは「患者さんのために看護学校で学んだ事を実践しようとしていましたが、患者さんの反応が良くないことに気づきました。私は自分の気持ちを先行し患者さんが求めていることが何なのかという一番大切な部分を忘れていたのです。」いう行(くだり)でした。そして「看護業務の中での出来事は自分自身の喜びにも繋がっており、自分を成長させているのだと日々感じています。」ともあり、どの職業でも仕事に対する姿勢は日本人の血が流れているのだと改めて感じます。

しかし実際に大学病院で入院生活を送っていると准看護師の方達の業務は多岐にわたっており、リネン類の補充・交換、検査室への付添い、衛生管理、食事介助など患者にとって非常に身近な存在であることに気が付きます。そして看護師不足が叫ばれる現在では准看護師の方の尽力が無ければ病棟業務は廻らず、いずれ各地で進んでいる病床数減少や病院閉鎖と言った国民への影響が出てくると考えています。しかし時には高齢入院者を中心に患者の我儘や迷惑行為に毅然とした行動をとれない場面も目にしており、本当に必要とされている医療関係者には働きに見合った処遇が提供されることを切に願っています。