オフィス鴻

日本の英語学習

2025年09月28日

編集人の学生時代には英検(実用英語技能検定)やTOEFL(英検1級程度に相当)の取得がブームで、近年は企業入社でTOEICのスコア提出が必要な場合も増えてきました。当然受験には費用が掛かりますが、これらの資格はあくまでも能力目安の1つに過ぎません。最近は資格取得ブームとも言われますが、国家資格以外にあまり知られていない民間資格も多く、英語能力同様に就職が保証されているものではないことに注意が必要です。もちろんその資格を仕事に活かせることは様々な面でプラスになることは事実であり、資格所有が入社選抜の1つの材料となっていることも挙げられます。

当然企業の事業内容の違いにもよるのですが、以前は英語が話せることが差別化の一つの武器でした。しかし最近は通訳ソフトの普及により、日常会話程度ならば特段の英語力がなくてもコミュニケーションを取ることが可能です。そのため本来の仕事内容が再定義され始めており、通訳などの英語力の高さがMUSTの業務以外はDX化を含めてホワイトカラーの減少に繋がっているとも言われています。編集人もある程度までなら英語でのビジネス対応は可能ですが、ここ15年程使う機会はなく徐々にその能力低下を痛感しています。ただリーディングと日常会話ならば特段困ると言うことはないレベルです。

もう1つ見過ごしてならないのは、日本の英語教育制度だとも指摘する声があることも事実です。編集人の学生時代にはとにかく単語・文法・時制を覚えることがありきで、意思疎通ができるカンバセーションは後回しであったように思います。良く中高6年間さらに大学4年間を英語学習していた日本人の英語力が低いとも言われていますが、インバウンド需要の高まりを受け日本各地の観光地では老若男女が片言の英語とジェスチャーで必死に意思疎通しようとする姿勢は海外からも評価されています。英語はあくまでも補助的コミュニケーションツールであり、その姿勢こそが日本人の強さだと考えています。