副業の成否
2025年09月18日
編集人はあるきっかけから30歳代の時に親族に事業を興してもらいました。当初は妻が子育てを始める直前の時期であり、また自分のビジネススキルを整理するといった目的もあってとりあえず法人を立ち上げて貰ったのです。当初はどれだけの売上が確保できるのか大変心配していましたが、幸いなことに妻の知り合いの企業が取引口座を開いてくれて2年目からビジネスが軌道に乗り始めました。よくSNS等では物凄い成功事例が溢れていますが、実際には取引口座を設けることは勤め人と違って非常に困難をつきまとうもので、最終的にはタイミングと信頼がものをいうのだと改めて感じました。
もちろん最初から大きな取引を任せてくれることは極めて稀であり、相手方の困っていることを着実にこなして信用を得ていく以外には王道は無いと考えています。時には信用していると思っていた相手に騙されることもありましたが、取引額を少なくしておいたことが功を奏して深い傷を負わずに済んだことは貴重な経験になりました。実際に騙されたのはその1社のみでしたが、有難いことに少しずつ複数の企業との取引が増え始め収益も上がるようになってきたことを思い出します。この時に感じたのは、それまでの名刺は全くと言って良いほどビジネス価値を生まないと言う厳然とした事実です。
最近は多くの企業で副業を容認するようになりましたが、例えば早期退職や定年退職後に個人事業主・法人設立をするとこれまでの肩書や企業名に頼りがちになります。編集人の妻の場合は開業後5年程で退職した企業の年収を超えられるようになりましたが、まずは小さくても良いので始めてみることが重要だと話していました。また妻が苦手にしていた決算・税務処理などは編集人が休日に無償で手伝うことにして、時には受託先企業の現場へも一緒に足を運びました。つまり売上金額の多寡よりも、1歩目の売り上げを作れるのかがその後の成功へとステップアップさせるコツだと考えています。