Orange Devils(隊列)
2025年10月04日
京都橘高校吹奏楽部のマーチングバンド演奏を動画で見ていると、そのイベントに合わせて様々な隊列を組んでいることが判ります。細い道路等では4~5人が横に並び楽器単位を中心とした編成となっていることが多いと思われ、ローズパレードでは8人程度となっていたようです。当然横編成に合わせた隊列は縦の長さを決定する要素ですから、色々なバリュエーションに対応できるよう日々トレーニングを積んでいることでしょう。その他吹奏楽部演奏大会などではマーチングとは違って、他校と同じように指揮者の下でしっかりと演奏する技術を有しているように見えます。
ここで隊列演奏と座奏を比べてみると、編集人には素人ながら同じ場所に座って鑑賞していても全く音の聞こえ方が違います。まず隊列演奏の場合には徐々に移動していきますので、楽器が奏でる音やメロディが入れ替わって行くことに気付きます。また座奏では会場全体に音が広がることで、特有の雰囲気を醸し出すのだと思われます。同じ演奏と言う形式でもジャンルによって全く異なるパフォーマンスになると感じますから、その両方を練習する同校部員の努力は素晴らしいと思います。言い換えればパフォーマンス次第では、観客のこころを掴んで離さない特別感があるようです。
特にローズパレードでは各部員の判断で観客とハイタッチする姿も確認できますし、パレードが一時的にその場にとどまる際には指導者の指示で観客と向き合う形で演奏しています。他のマーチングバンドの動画は殆ど見ていませんが伝統的な規律正しいパフォーマンスが多いようで、その視点でも同校は観客をワクワクさせる魅力があり、そこに気付いた観客の歓声に繋がっているのでしょう。中にはカタコトの日本語で応援している方も見受けられますから、ちょっとした観客への配慮もそのような背景があるからだと思われます。単に隊列と侮ることはできないほど、質の高さが際立っているようですね。