オフィス鴻

ビジネスシャツの効用

2025年10月26日

ここ10年程は猛暑と言うより酷暑が日本中で当たり前の気候になりつつあります。今年の梅雨明けは7月18日でしたが最近は企業でも完全にクールビズが定着しつつあるようで、ノージャケットやノーネクタイもビジネス上で受け入れられることが増えていると感じます。編集人が現役時代には夏と言えども原則スーツ着用であり、特に顧客とお会いする時はネクタイも着用していた記憶があります。当時暑さ対策として有効だったのは、扇子(カバンに入れても邪魔にならない)やウォッシュペーパー(汗拭きと冷却兼用)、そして新素材のスーツやワイシャツにユニクロのクール下着でした。

その中でもワイシャツはボタンダウン式でないと襟元がだらしなく感じられたため、ノーネクタイの時には少しオシャレにと色付きにしたり袖口・襟などを二重にしたりと工夫していました。そして街中で販売されているワイシャツでは飽き足らず、イージーオーダーメイドで好きなように選んでいました。特に夏場は汗をかいたり皮脂汚れなどで変色してしまうため、敢えてその汚れが目立たない様に仕立てて貰っていたのです。その背景には例え夏のワイシャツだとしても、ビジネスにおいて相手にに不快感を与えないこと、見た目の印象でマイナスにならないようになど考えていました。

その背景にはビジネスシーンにおける第一印象が、その後の関係性を決めるケースが少なくないことが挙げられます。最近はカジュアルなポロシャツとパンツも定着しており、特に若い方はその着こなしは洗練されているように思えます。逆に清潔感や誠実さが前面に出ないような服装では、相手に良い印象を持ってもらう効果は期待できないでしょう。またある程度の年齢になれば相応の気遣いは大切ですし、落ち着いた印象を持ってもらえれば様々な話題の材料ともなります。一般的な価値観は変化していくものの、そこに普遍的なビジネスマナーが重要視されることに変わりはないと思っています。