オフィス鴻

カーシェア・ビジネス

2025年12月01日

新しいモビリティとして急成長を遂げてきたカー・シェアリングサービスが、需要の急激な落ち込みによって経営への影響が顕著です。かつては一家に1台クルマがあるのが普通の生活から脱却して、自宅や職場近隣の駐車場をベースとして必要な時に必要な時間だけ借りるという利便性と維持費削減がユーザーに好評でした。さらにレンタカーとは違って返却場所や予約手続きが簡単なことも、普及を後押ししたとされています。もちろん車種が自分好みでないことや、繁忙期などは予約がとりずらい側面もあります。実際に編集人宅近辺では、週末は殆ど貸し出し中になっています。

しかし新型コロナ禍では移動制限があったばかりではなく、前利用者からの罹患を恐れて衛生面の問題から利用が避けられる傾向が主因にあたっとされています。またUBerサービスに類似した運送手段が国土交通省から認可されたこともあり、タクシー不足も解消傾向にあります。しかし訪日外国人の中にはルールを理解していなかったり守らなかったりする方もいるため、新たな問題も増え始めています。この問題とは国土交通省による道路運送車両法によって借りた場所への返却がルールになっていることに違背するリスクもあり、更に帰国してしまえば責任追及もできなくなってしまします。

その他にカーシェア・サービスは都心部にマス・メリットがある仕組みであり、リモートワーク等の普及によって市場成長性に翳りが出ているのも事実です。また一定数のユーザーは自家所有を好んでいますから、新たな複数サービス導入が必要な時期に差し掛かっていることにもなります。もう1つは警察庁が公開する運転免許取得統計では25歳時点で男性で約88%、女性で約80%となっていますが、人口減少により運転免許を取得する方も減少しています。そのように考えると、時代とともにクルマに対する価値観・利用方法にも大きな変化が起きていると推測されますね。