オフィス鴻

印鑑の保管

2025年12月24日

最近は企業で使用される電子稟議決裁が増加していますが、日本文化の1つである印章について国土交通省での事例が報道されました。その内容は関東運輸局東京運輸支局が事業者向けへの表彰状作成時に、これまで使用していた公印(支局長印)が紛失していたのを職員が発見したというものです。実際には同印と契約印は別であったと想定できますが、関係者によれば庁内改修工事時に紛失してしまった可能性があるとされていました。今後不正使用等による実害が発生する可能性は極めて低いものと思われますが、多かれ少なかれ一般企業で思い当たることもあるのではないでしょうか。

編集人も国土交通省・警察庁・国連機関等から数種類の表彰状を授与されたことがあり、今でも自宅で大切に保管しています。昭和時代には自宅の壁上部にある鴨居(和室などの上部に取りつけられた横木のようなもの)に額に入れた表彰状を飾るのが一般的でした。編集人の現在居住している自宅では表彰状を飾ってはいませんが、目に付きやすい場所にあったため一種の誇りのようなものだったと感じています。なかには編集人の妹が表彰状にボールペンで落書きしたものもありましたが、表彰状自体が何かの効力を有している訳ではないのでそのまま保管してあると言うのが実情です。

因みに編集人は企業設立・解散・合併等の業務に多く携わってきた関係で、このような社印を保管する機会がありました。大企業であれば一定期間総務部等が保管して、契約書等の失効を機に廃棄処分するのが一般的です。最近では個人的にはマイナンバーカード等の普及によって、金融機関口座開設等でも印鑑が不要であるケースが増えています。しかし編集人が難病罹患後に身辺整理(終活)を行った時には、いくつかの銀行口座登録印が見つからずに再申請(改印届)をした後に口座解約した経験があります。そして昔は卒業式の記念品として印鑑が贈呈されたことなどを思い出しました。