ノーベル生理学・医学賞
2026年01月20日
2025年10月、スウェーデン・カロリンスカ研究所が日本の坂口志文氏にノーベル生理学・医学賞を授与することを発表しました。坂口氏はアメリカの2氏との共同研究にて免疫反応を抑制する細胞(制御性T細胞)を発見したことが評価され、今後20年程度でアレルギー・自己免疫疾患・がん治療などに新たな治療法が生まれるとされています。編集人も自己免疫疾患による難病と闘病中の身ですが、次世代以降への光明が見えたことは事実でしょう。まだ免疫の暴走(自分の細胞を攻撃してしまうこと)を完全に止められる医療技術はないにしても、命が救われる可能性が増大したのです。
坂口氏の経歴を拝見すると京都大学・スタンフォード大学等で研究を積み重ねておられ、紫綬褒章・文化功労者・文化勲章など以外にも国際的な賞を受賞されていることを鑑みれば、この研究が非常に人類にとって非常に価値が高いものであると思われます。また中外製薬社がすぐには結果に結び付かない基礎研究の分野で、10年以上包括連携契約を締結して研究を支援してきたことも伝えられています。その結果、制御性T細胞に関する共同研究がイギリスのネイチャー誌に掲載されたことや、画期的な治療方法・更なる深い研究・商品化優先権などが今後の医学発展を支えることでしょう。
さらに坂口氏のコメントに「医学は進歩するもの。治療が難しい病気にも解決策はある」との趣旨があり、複数の患者団体が受賞を祝福するとともに今後免疫疾患治療が進むことを期待しているとの記事がありました。編集人のように日本に20名ほどしか患者がいない疾患についても治療に応用できる可能性はあるものの、治療法確立には長い時間と研究が必要であり、そして開発費が回収できない患者数が限られる稀少疾患は後回しにされるのが経済の原則です。編集人には今回の研究がどのように難病治療に役立つのかは判りませんが、少なくとも希望の灯がともったことは嬉しいことですね。



