Coffee Time(Island Hopping)
2023年08月21日
台風に翻弄されたお盆休みも終わり、交通機関の正常化によりようやく仕事に復帰された方も多いでしょう。
20年近く前に、太平洋オセアニア地域で船便以外の交通手段として小型の旅客兼貨物機に搭乗したことがありました。大型機とは異なり比較的短距離を飛行する小型プロペラ機のため、島々のジャングルのような森林の木々に手を伸ばせば届きそうな低空を飛び、海面のハレーションや浅瀬の岩礁・サンゴ礁などを間近に見ることができました。また、各島をトランジット(アイランド・ホッピング)していくため、行き先によっては毎回20分程度での乗り換えが何度も必要です。そして鳥瞰(空飛ぶ鳥目線で俯瞰すること)は普段は気づかないことをへのヒントをもたらしてくれます。
現地の人々はとてもおおらかで、航空機が多少遅延してもそれが普段の生活の一部となっているように感じます。また、社会インフラ(道路・上下水道・医療など)の整備が遅れていることもあり、国民性の違いは気候や時間に対する観念や、かつての植民地時代(特にフランス系)の影響が関係しているようですが、物価については離島への物資輸送費、観光地価格など決して安くはありません。今年は、円安の影響も大きかったと思います。
また、最近は酷暑と海面上昇による陸地(砂浜)減少が生活圏に及ぼす影響が問題となっており、この素晴らしい自然環境を後世の人々に残すことができるかどうかは、現代を生きる私たちの知恵と行動次第で決まるのだと思います。