オフィス鴻

依頼される価値

2024年02月11日

コロナ禍により、宿泊業・飲食業・旅行業などは仕事自体が激減または消滅したり、リモートワークにより会社へ通勤から解放され自宅で過ごす時間が増えたことなどから、働き方に対するマインドが変わった方も多いのではないでしょうか。欧米とは労働市場構造が違うので単純比較は難しいですが、日本に比べて自営(フリーランス)や小規模起業された方は相当数いたようです。一方、日本企業に勤める方は終身雇用制度により転職に対する消極性バイアス(リスク)が大きく、反対に転職で所得が増加する方は他社でも通用する相応のスキルと人間的魅力を有していることが多く、コロナ禍が「仕事と報酬」について自分を見つめなおすきっかけになった可能性は高そうですね。

具体的には、転職(キャリアアップ)して収入をあげる、福利厚生等を含めて自分に合った仕事ができる会社を探す、社内ベンチャーに応募(または異動希望)するなどの方法が一般的です。また、副業が認められた企業ならば自身の得意な分野(営業・人事・経理など)の資格を取得して、就労に差し支えない範囲で別キャリアを併行的に作ることで、社内外からの依頼(所得増加)の有無認識と将来のリスクヘッジ(失業、転勤、AIなど)に繋がります。例えば自分の得意分野で誰かの役に立つと思えるのなら、まずは小さなことでも一度試してみることをお勧めします。ただし、あくまでも自己責任の範疇ですから、「(社内外の)依頼が多い人と少ない人」の差が生じても甘んじて受け入れる度量が必要です。

その依頼数の差は、相手から感謝されることへの幸福感・充実感という価値(仕事の依頼や相談)として、相手に対する気遣い・感謝・人間性、そして信頼・信用など目には見えないものです。つまり、良くも悪くも自分自身への依頼や相談という有形無形の信頼という価値(報酬)であることに気づくのだと思います。時には失敗することもあるでしょう。しかしそこには、小さくても挑戦したという経験値と言う財産が残ると考えています。