オフィス鴻

管理職からの学び(2)

2023年07月13日

年更序列や上位者の役職定年など企業側の都合で玉突き的に運よく順番が回ってきた管理職には、茶坊主(権力者の威を借りて威張る者)もいます。外部からの指摘を無視する、予定調和的な社交辞令、話の中身が陳腐、論理的でない感情論、相手のメンツを潰す、自己保身を目的とした行動により変革機会を逃すなど、悪影響をもたらすことがあります。その場合は、あなた自身に不利益が及ばないよう努めながら、構想力・言語化力などの自分磨きに励み、将来部員に尊敬される管理職としての資質と能力を身に付ける機会と割り切っておけば、周囲や上位者から一目置かれた存在として認められることは充分ありそうですね。

また、飛び級や落下傘部隊(中途入社)の管理職への対応は、企業が何を求めるかによって評価基準は異なります。すでに管理職として能力が認められている(または、期待されている)訳ですから、リモートを含む会議での言語化力(コミュニケーション力)と相手に伝わる発言内容かどうかなどが、その後の管理職の評価に影響します。また、組織特有の風土に大きく左右されずに溶け込む努力を惜しまない、部員の成長を後押ししてくれる、社内に所属部署以外の社員とのコネクションが築けていることなど、とても重要な要素になります。また、得意・不得意分野や長所・短所、自分の利益を優先した行動パターンを知ることも、その後の仕事の進め方に役立つでしょう。

特に、相手の使う言葉の本質的な意味(編集人は、人によって言葉の解釈が異なることが多く苦労しました)を理解することは、仕事時間を効率的に使うことだけに留まらず、無理に完璧を目指す必要がなくなり、やり直しなどのムダな業務から解放されます。また、ある意味では「アングリーコントロール」のトレーニングにもなるので、ネガティブ感情から精神面の健康を守る秘訣になると考えています。