オフィス鴻

COFFEE TIME(オーバーツーリズム対策)

2025年09月11日

政府はオーバーツーリズムによる国内課題解決策の1つとして、新たに訪日客が負担する出国税(1人当たり1,000円の国際観光旅客税)の増額を検討しています。現在の出国税は年間500億円程度とされており、出国税の使い道についてストレスフリー環境整備を軸にインバウンド客への利便性を高め地方創生を進めることを主眼にしています。しかし地方創生以前に観光地等で発生しているオーバーツーリズムに起因する諸問題に正しく向き合っていかないと、国内での不満を解消することには繋がらないように思われます。

編集人も身体が動くうちにもう少し日本国内や海外を旅行しようと考えているのですが、ここ数年は有名観光地には訪日客が溢れているため敢えて訪日客が殆どいない場所を選んでいます。このような地域では施設等は改築・新築され新たなもてなしを提供しているため、昭和時代の良さをタイムスリップしたように改めて感じることができます。そして特定の国からの訪日客を差別する意図は全くありませんが、やはり全ての人を満足させることは難しく、もっと国策として実効性の高い施策を取る必要があるように思われます。

なおパスポートを持っている日本人が約20%以下ともされていることもここ30年程の不景気と関連しているとの論調もありますが、日本人が自国の文化を正しく理解するという視点では国内回帰傾向も大切でしょう。さらに日本人を好意的に迎えてくれる海外の国も多く、新たな国際関係の基礎を国民が築いていくことにもなると感じています。