COFFEE TIME(スポーツ格差)
2025年08月06日
子どもを育てるにあたり、最近は体験格差やスポーツ格差が指摘されることが増えました。体験格差とは家庭の事情で旅行や部活、娯楽などを経験したことのないこどもに対して、経験したことのある子どもとの格差を表した言葉です。またスポーツ格差とは家庭の経済状況によってスポーツ観戦が高額になり、地域等でのスポーツ教室や観戦ができない子どもがいることを指した言葉です。スポーツや体験は人間関係や社会のルールを学べる機会であると同時に、相応の出費(交通費・道具代等)を必要とするものでもあります。子どもも親の懐具合を案じてか、自分からクラブ・教室等に通うことを諦める傾向があるとも言われています。
また様々なIT技術の発達によりスマートフォンが普及していますが、経済的な理由で持てない子どもも一定数います。スマホの功罪については各論あり、今のところ正解はありませんが海外では未成年のスマホ所持を法律で禁止している国も存在します。またサッカーのワールドカップ・オリンピックなどの放映権が高騰しているのも既得権益と商業化が極端に進んだ例であり、その他にも有料観戦スポーツの増加で視聴する機会すらない子どもも増えていると言われています。アメリカMBAの大谷翔平選手が全小学校にグローブを送ったように、社会全体でこの問題に取り組む時期なのかと考えています。