オフィス鴻

COFFEE TIME(パリ夏季五輪)

2024年10月11日

今回のパリ五輪は、前回の東京大会から3年後の開催となりましたが、様々なところで評判が悪い点が多かったことも報道され事実のようです。具体的には、汚染されたセーヌ川での競技、選手村の食事・空調施設、審判の開催地びいきへの疑念、そして極め付きはエッフェル塔の改修部材(鉄)が入ったオリンピックメダルの表面剥離でしょう。商業化による透明性確保などが懸念される中での酷評ではあるのでしょうが、当然フランスと言うお国柄もあって当然だと思われる部分もあります。

特にアスリートが万全の状態で競技を行うためには、食事はパフォーマンスを最大化させる大切なものの1つであり宗教的側面からもビーガン・ハラール食など多種多様な料理提供は運営者にとって大きなハードルであることは間違いないと思われますが、実行委員会の要望の半分程度しか実現できなかったことは本当のようですね。意外と報道されていなかった良いと思われるのは、史上最も環境に優しい大会を目指して肉食系よりも野菜類が多く提供されていたこと、環境への配慮とフードロス対策であったように感じます。また、パリ近郊のホテル宿泊代金や交通機関に極端なダイナミックプライシングが導入された結果、空室が多くとなるさんざんな大誤算だったようです。

今後の開催地でも全てのアスリートを満足させることは難しいのかもしれませんが、8年後の夏季五輪への立候補地が未だ無い状況だと言います。今後、オリンピック(IOC)自体が時代の変化に合わせてどのように変遷していくのか興味深く見守りたいと思っています。