COFFEE TIME(医療保険の不正請求)
2025年05月21日
現政権下で進めている医療費抑制の中で、高額療養費の段階的自己負担増加が多数該当を除いて行われることになりました。なかには感情論とも思える主張も見受けられますが、必要性を線引きすることは神様がいたとしても難しいことでしょう。実際に最近の医療高額化(特に1,000万円を超えるような医薬品など)が財政圧迫を起こしていることは事実ですし、社会・家族の在り方も多様化したことで従来とは異なる価値観が広まっていることも考えられます。今回は施策の優先順位付け(ロードマップ)を政府が明確にしなかったことで一部で混乱が生じているようですが、患者側にも節度ある医療利用が求められていることを念頭にする必要があるでしょう。
また一部の医療機関による医療保険不正請求が様々な形で露呈しています。特に整骨院・介護施設・オンライン診療等で虚偽のレセプトで実際に行っていない保険請求するケースは多く報じられています。また虚偽の診断書で従業員が休職する企業にとってもマイナス面は否定できません。昔から3分診察、月2回の通院、過剰投薬などで正当に診療報酬を手にするクリニックも多かったのは事実ですが、「医は算術なり」は今でも形を変えながら現存しているように感じます。