オフィス鴻

Coffee Time(砂遊び)

2024年04月24日

まだ子供が2~3歳だった頃に、インドネシアのバリ島にあるプライベートビーチがあるヌサドア地区のメリア・バリ(スペイン系)に家族で2週間ほど滞在したことがあります。プライベートビーチは2つありましたが、比較的空いている時期であったこともあり、ホテル側のご厚意で本来は子供は入れないスイートクラス専用ビーチの一番端を周囲の方にご迷惑にならないよう使わせていただきました。

子供は日本から持って行ったプラスチックのお砂場セット(バケツ、スコップ、シャベル、くまで、抜き型など)での砂遊びに夢中で、長期滞在と思われるご婦人(70歳は超えていたでしょう)が優しく微笑みながら子供が遊んでいる様子をご覧になっていましたが、子供は無邪気なもので、親の心配をよそにこちらが声を掛けるまでひたすら遊んでいたのを思い出します。

最近、日本の公園では砂場が閉鎖されていることが多いと言います。理由は、社会的なルールを守らない大人がペットの排泄場にしていたり、危険物(釘、割れガラス等)を砂場に埋めたりと、子供が安全に遊べなくなったためだと言います。また、長野県では公園の近くに住居を構えた元大学教授が「子供の声や遊ぶ音がうるさい」として行政に施設使用禁止を求めて近隣住民等とトラブルになったそうですが、送迎時の違法駐車など報道されている内容とは異なる面もあるようです。都市近郊の宅地化により子供の遊ぶ場所が少なくなりつつある中で、少子化問題への行政対応が後手に回っている課題の1つが表面化したのではと思います。