ガルパン（ガールズ＆パンツァー）という茨城県大洗町を舞台にしたアニメシリーズがあります。ストーリーは割愛しますが、当初製作サイドでは舞台設定を山陰地方にしていたとされ、大洗町とは「町を巻き込まないこと」「経済効果を目的としないこと」で同意できたことが選定に繋がったと言います。大洗町では各種イベントが開催されており、ファンのマナーの良さなどを地域住民が受け入れて共存関係を築けているそうです。特に名産のアンコウ祭りには多くのファンが訪れ、地元商店街での買い物・飲食を楽しんでいるとされています。

昨今のインバウンド需要でもアニメの聖地巡礼が多く見られ、一部地域では他人の敷地に入ったり植物を勝手に切ってしまうなどの行為（マナー違反）が多発していると言われます。結局のところは地域住民とファンの間で共存・信頼関係がなければ、この大洗町のような成功事例はなかなか生まれずらいのが現実でしょう。実際にこのアニメがきっかけで移住してこられた方もいるそうですから、経済効果を期待しない上での街興しは成功したと判断して良いと考えています。