オフィス鴻

Coffee Time (Kindle)

2024年04月01日

尊敬する先輩がKindle版電子書籍を発行したと伺い、昨年初めて2冊購入しました。出版業界の斜陽化が叫ばれて久しいですが、新たな書籍形態として電子書籍サービス以外にも「聴き心地」を追求した読書(音声方式;オーディオブック)が普及し始めているとのことで、アニメーション以外にも声優を生業とする方(これまでは元アナウンサーなどが朗読する番組はありました)の活動の場が拡がっているように思います。ナレーション次第では、その本への印象が大きく変わる可能性はありそうですね。

また、本屋大賞という500人に近い全国書店員が選んだ「 いちばん売りたい本」の発表会が毎年開催されています。通販サイトの影響で街中から書店が次々と姿を消していく中、出版業界全体での取り組みにより電子書籍だけでも年間4千億円を超えているそうでで、まだまだ紙媒体で書籍を読みたい方の需要を含めれば出版業界規模は1兆6千億円まで急回復しているそうです。ただし、SNSに載っている記事(1投稿あたりの収入は300円程度だそうです)は参考にする程度で信憑性の面で粗い内容のものが多いと感じます。

さらに、編集人はSNS情報はネタ元として活用することはありますが、原則疑うことからスタートして、本(文字)から得た情報の記憶を辿りながら、自分が納得するまで調べた上で活用するようにしています。それは、新聞を含め文字情報を記憶として残すには、まだ紙媒体書籍の使い勝手が良いと感じており、前回読んだ時との比較を行うことで、新たな気づきや深い理解が得られると思うからです。多くの企業が新年度入りする4月1日であり、新たな仕事に就く方には是非読書を通じて自分磨きして頂けたらと老婆心ながら思います。