オフィス鴻

COFFEE TIME (コミュニケーション適性)

2024年10月06日

人間は百人と十色と言われるほど、人によって個性の違いが顕著に現れます。一般的な職業・職種でも対人関係が苦手でコツコツと積み上げていく仕事に適性を見つけ、自身のQOLを高めている方も多くいます。例えば、工場の製造ライン・黙々と根気のいる作業をこなす職人であったり、物流倉庫要員・トラックドライバー職、また最近ではリモートワークで成果物納入する仕事などが挙げられるでしょう。編集人が実質経営者を務めていた運送会社のトラック・ドライバーの中にも、コミュニケーショは最低限出来る程度でも、他のドライバーよりも仕事が丁寧で荷主からの信頼も厚い優秀な人材は相当数いました。

また、B型雇用と呼ばれる工賃出来高制の主に知的障害者向けの業務では、1日数百円程度にしかならず生活に必要な報酬とは言い難いです。A型(最低賃金は保証される)事業所でも経営不振による閉鎖や専門転職エージェントによる中間搾取が問題視されており、1人1人の適性を見極めた上で本気で寄り添うような支援をしている組織も少ないと言います。特に発達障害や精神障害を抱える方にとっては、掛け声だけのダイバシティとともに法定雇用率を充足したい企業のビジネスに振り回されているように感じます。最近では約5千名の障害者が突然事業所閉鎖で解雇されるなど、公共福祉と民間経営の在り方をもっと議論する時期にあると思います。