COFFEE TIME (環境保護)
2025年05月01日
SDG’sに関連する話題を取り上げていこうと思います。あくまで編集人の個人的見解に過ぎませんが、環境保護・地球温暖化対策等は成果がでるまで長期間の取り組みと多額の投資が必要で、Co2排出権取引についても総量規制ありきで絶対的な解決策とはなり得ません。また、企業姿勢や個々人の生活スタイルに影響される側面も大きく、100年前の産業革命時以前の状態に戻すことは現在の科学技術の叡智を集めても無理なようですね。
一例を挙げれば、2019年に日本がIWC(国際捕鯨委員会)を脱退するきっかけになったのは、30年分の収集した科学的データを基に持続可能な捕鯨が可能であることを示しながら商業捕鯨の再開を目指していた日本に対して、条約に明記されている捕鯨産業の秩序ある発展という目的は顧みられることがなかったことが最大の理由と言われています。また、運営資金を拠出しないばかりか保護のみを重視し持続的利用の必要性を認めようとしない反捕鯨国が多く加盟したことで妥協点の到達することなく、また歩み寄りが全くないことからIWC存続さえ危ぶまれる事態に陥っています。実際に、オーストラリアでも海岸にサメが増え人への被害が増加してきたことから、シー・シェパードの強引な行動が批判的に報道されることも起きてきました。
鯨を食べる文化を継承していくことと、牛肉等多くの穀物を消費して食料とする食文化(牛のげっぷ税など)の違いもIWCでは明確に議論されている訳ではなく、今後も環境問題がどのような形で解決されていくのか大きな壁にぶつかったような状態かもしれません。