オフィス鴻

慕われる上司

2025年04月02日

組織の中で仕事をしていると、どうしても理不尽に思える人事異動や昇降格を目の当りにすることがあります。大抵、このような組織では「仕事が出来る人材」はある程度までは職位が上がりますが、それ以外の「社長のお気に入り」「親族」などが経営トップを独占することが多くあります。今年大変話題になっている某キー放送局の不祥事でも、取締役の平均年齢が70歳以上であったり、実質的に独裁者的支配体制をしていたこともガバナンス上の問題があるとして大きな関心が寄せられています。もし、読者が仕事が出来る人材であるならば、自分の進退は転職市場で高く評価されますので、まずは自部署の部員、ひいては他部署の部員にまで気を配れれば慕われる上司像に当てはまるのかも知れません。

また、茶坊主と言う上の立場の者に諂う従業員もいますが、周囲から見ていかに火の粉をかぶらずに済むように振舞う姿をみていれば、自ずと部員たちの心も離れていくように思います。その結果、部下である従業員の自主性や自律性を阻害する可能性が高くなり、次世代人材の育成より自分の保身に走る姿は見ていて良い気分にはならないでしょう。そうなってしまうと、組織の自浄作用や成長性が失われ、不安定な組織運営となるケースを多く見てきました。同族企業であればまだしも、相応の社会的信用のある企業内でもこのような現象は起こりえると言うことです。一方、従業員はその上司が異動するか、または自分が異動するか、あるいは転職するかといった選択肢から、柔軟に組織の中を泳ぐための判断に迫られます。これでは、良い仕事は出来ない環境とも言えるでしょう。

編集人も実際に人格形成・自己研鑚は他者よりはしてきた方だと自負していますが、恐らく半分以上の上司に足を引っ張られたり、責任を押し付けられたりしてきました。その際に気付いたことは仕事の成果だけでなく、人間性を磨き続けることが重要だということです。そのため、いつ異動・退職してもいいように常に「立つ鳥跡を濁さず」の精神で引継書を作成してありました。