食品工場見学
2025年01月03日
最近、多くの企業で工場見学ツアーなどが企画されています。編集人の居宅から約30分くらいのところに某有名食品メーカー工場があり、工場も見学専用の通路などを整備したり、試食、お土産付きのものもあり、特に高齢層や主婦層に人気が高いと言われています。企業の広報戦略の1つとして実施される見学ツアーですが、参加者の中には妙にテンションが高い方も多く、通勤時間帯などと重なると路線バス・通勤電車などの混雑以外にも、やたらに話し声が大きかったり、席を確保するために先に並んだ方が後から来た方を割り込み乗車させるなど、一般の方にとっては迷惑と思われる行為をしている場合もあります。
最も、見学ツアー自体がレクレーション化していることもあり、一種の遠足のような感覚で参加されているように思います。しかし、使用する路線には病院へ通院される方もいますので、もう少し他者への配慮があっても良いと感じます。実際に知り合いの利用している路線バス乗り場では上記のような迷惑行為が行われていると言います。中には混雑を避けてわざわざ1本乗車便を遅らせて乗る方もいるそうで、それでも平気で割込み行為をするそうですからやはり人間性の問題に帰結するのでしょう。企業側にとっても、せっかく費用を掛けて広報活動を進めているにも関わらず一部の方の行動が仇となるケースもあると考えられます。
ここのところ、路線バス乗務員の減少により路線バスの運行台数・ダイヤの削減が頻繁に行われている実情を鑑みれば、見学ツアーの時間帯を通勤者と重ならないようにすることや、場合によっては送迎バスを準備するなどの施策を検討する必要があるのかも知れません。せっかく企業側の厚意で無料で実施される工場見学ですから、参加者側にも相応の配慮が求められて当然だと思われます。今後、人生100年時代と言われる超高齢者社会における社会の在り方を考え直す時良い時期と捉えるべきでしょう。