オフィス鴻

Coffee Time(M League)

2023年07月01日

ドラフト制により選抜されたトップ麻雀プロが戦う「Mリーグ」は、かつての麻雀の負のイメージ(博打、雀荘など)を払拭した健全な頭脳スポーツ競技として認知されることを目的として設立されました。代表理事には、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏、今や世界のトップリーグに所属するサッカー選手を輩出する「Jリーグ」創設に尽力した川淵三郎氏が最高顧問に就任されています。また大手企業がスポンサーに名を連ね、ABEMAでも放送されており、若い女性を中心に麻雀に興味を持つ人が増えているそうです。

また、選抜された選手には他のスポーツ選手と同様に高い「プロ意識」が求められ、麻雀の強さはもちろんのこと、普段の言動や私生活を律することも理念に謳われています。特筆すべきは「発展のカギは小学生への普及」との視点を明確に打ち出していることです。具体的には、コミュニケーション能力、想像力、決断力、論理的思考力、分析力、計算能力など以外にも、対面型の4人制スポーツとして重要な判断材料を様々な情報を観察して読み取るゲーム観察力や、相手の力量や不運を受け入れる忍耐力など、実社会に出ると必ず立ちはだかる壁を乗り越える能力を子供のころから鍛え、身に付けることに繋がります。また、将来的には「麻雀をオリンピック種目に」との目標もあるそうです。

なお、歩行障害のある編集人は病気のリハビリを兼ねて偶にTS社の有料ネット麻雀をしますが、必ず試合後に牌譜を省みることで上記能力の一部でも身に付けられるようにしています。MLeageはトップの考え方や理念が浸透することの大切さを具現化した好例であり、ここまで実業に携わってきた人間として企業と人の成長を考えた時、就業、採用活動、定性人事評価などにも参考になるところが多くあります。