オフィス鴻

SDG’s(2)飢餓

2023年06月28日

世界食糧計画の資料によれば、紛争、気候変動、景気後退などにより深刻な飢餓に苦しむひとびとが地球には1億3千万人いるそうです。また、現時点で空腹を抱える6 億9千万人に加え、さらに 2050 年までに増加が見込まれる 20億人に食料を確保するためには、グローバルな食料と農業のシステムを根本的に変える必要があると言われています。その対策の1つである農業生産性を高める能力の強化については、農業への投資が欠かせないほか、持続可能な食料生産システムも必要となります。

一方で、近年急激に増加している極端な気象現象が穀物生産に多大な影響を与えていることや、ロシア・ウクライナ戦争による穀物輸出停滞、アフリカ各地で発生している紛争などが穀物不足の主原因なのか気になり、調べてみたところ、私たち日本人にも少しの心掛けでできる活動がありました。

まず、農林水産省のレポート「FAO 食料見通し(Food Outlook, October 2015)-穀物-」では、世界の年間穀物生産量公表値は25.34億トンで想像がつかないですよね。これを分解すると、世界人口76億人に均等にわけると考えれば1人当たり年間で約333kgに相当し、私たちが生きるために必要な年間平均穀物摂取量は165kgとその半分に過ぎません。その問題点とは「食品ロス」、日本で賞味期限や消費期限切れなどで食べられるのに捨てられてしまう食品ロスは646万トン!だそうです。つまり、私たち日本人が無駄なく食材を使う、食べ残しは別の料理に作り替えるなどの工夫を凝らし、その余剰分を飢餓に苦しむ人々に食料として届けられれば、この問題への1つの解決策となると言われているのです。