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太陽光発電の効率性

2026年03月20日

太陽光発電には電力供給が需要を上回る時期、つまり需要の平準化が図りづらい時間帯や季節があることが知られています。簡潔に言えば太陽光の向き(角度)・気温・家庭や工場施設等での需要時間帯と、電力供給量がアンバランスになってしまうことが技術上避けられない状態にあるということです。日本でも当初は非常に高い価格で太陽光発電を買い取っていましたが、やはり課題となっていたのは送電線網に余剰電力を保存することができずにオーバーフローしてしまうことでした。その結果、蓄電技術等が発展したお陰で自宅内でEV自動車用充電や夜間の風呂沸かしなどが可能となっています。

日本の場合は山間部が国土面積の大凡70%とされており、最近では自然保護区域(北海道)内に太陽光発電設備を作ろうとした企業(一応合法とも言われています)と行政・住民との間で自然保護等を巡るトラブルも発生しています。当然ながら地価が安い広大な地域で発電することで安価な電力供給が可能になるものの、一方では需要と供給のバランスが崩れる、新たなインフラ整備に費用が掛かるなどの問題も指摘されています。最も安価な電力は原子力発電ですが、東日本大震災・スリーマイル・チェルノブイリ事故などで人類が多大な負担を長期間強いられることを鑑みればSDG’sは大切な選択肢でしょう。

さて南半球にあるオーストラリアでは昼間の3時間に限って電気料金を無料化する取り組みを公表して、需要と供給の平準化を図る取り組みを検討しています。その一例として日中にはEV自動車への充電を促進することや、マイナス価格(需要<供給)による停電防止に役立つとされています。所謂再生エネルギーでの発電量・使用量が増えれば化石燃料使用によるCo2削減に効果があるとされてはいるものの、洋上風力発電では三菱商事が採算性の面から事業撤退を決断するなど決して一枚岩ではありません。結局は現代では電力なしでの生活を過ごすことは、現実的には難しいのだと考えます。