オフィス鴻

SDG’s(6)水・衛生

2023年09月25日

2021年に1年遅れで開催された東京オリンピックにあわせて「日本のおもてなし文化を象徴する公共トイレ」が17か所新設され、賛否両論がありながらも国内外から視察が相次いでいるそうです。日本に住んでいると、水(上下水道、原則的に公営で水道普及率は98%)やトイレは身近にあり、生活の上では当たり前の存在です。また、財務省の日本貿易統計によれば、1982年頃から飲用ミネラルウォーターが輸入され、雨が多く水資源が豊富な日本で「安全でおいしい水」を安定的に手に入れることは容易です。

一方、世界の3人に1人が汚水を飲用として使用しており、その汚水等が原因で死亡する子供は年間200万人以上との報告があります。また、世界の水資源取水量の約7割が農業用水、工業用水が2割、生活用水は1割程度に過ぎないのですが、日本のカロリーベースの食料自給率(2016年度で38%)から推測される年間仮想水輸入量(穀物、畜産物生産に必要な水)は日本国民1人当たり50万㍑との試算もあるそうです。

なお、日本は四方を海に囲まれた島国で、多くの利用可能な水を供給する河川や湖がありますが、世界では水の再利用や効率利用を可能にする水処理ソリューションを使用している地域もあります。また、「水は21世紀の石油」とも呼ばれる水資源について、私たちが出来る節水(蛇口をこまめに止める、汚れを拭き取ってから洗うなど)活動などがますます重要視されていくでしょう。8月1日の「水の日」は、水資源の有難さ、大切さを省みる良い機会かもしれませんね。